村山内装のよもやま話~3~

村山内装のよもやま話~3~

皆さんこんにちは

村山内装の更新担当の中西です

 

 

🎤  ~ヒアリング~

内装業者にとっての最初の“勝負所”

今回は、内装工事のプロジェクト成功を大きく左右する「ヒアリング」について解説します。

多くの内装業者は、「丁寧な施工」や「センスのいいデザイン」を強みに掲げていますが、実はそれらと同じ、いやそれ以上に大切なのが**“ヒアリングの質”**です。

💡 なぜヒアリングが重要なのか?

1. お客様のニーズを“見える化”するため

お客様の多くは、「こんな空間にしたい」という漠然とした理想像を持っていても、それを具体的な言葉にして伝えるのは苦手です。

たとえば——

  • 「カフェっぽくしたい」

  • 「明るい雰囲気がいい」

  • 「収納は多めにしてほしい」

…など、抽象的な表現になることも多く、業者側がその意図をしっかり汲み取り、具体的な仕様・設計に落とし込む力が求められます。

ここを曖昧にしたまま工事に入ってしまうと、仕上がり後に「思っていたのと違った」というミスマッチが起きやすくなります。


2. トラブルや手戻りを防ぐ

内装工事では、一度施工が始まってしまうと後戻りや修正が困難かつ高コストになってしまう場面も少なくありません。

「キッチンの位置を変更したい」「この壁は取りたくなかった」など、事前に共有されていれば防げた問題が、ヒアリング不足によって浮上することがあります。

つまり、丁寧なヒアリングはトラブルを未然に防ぎ、コストとスケジュールのロスを抑える最善策なのです。


3. お客様との信頼関係づくり

ヒアリングは、単なる“情報収集”ではありません。
お客様の話に耳を傾け、共感し、時には専門家として丁寧にフィードバックすることで、「この人なら安心して任せられる」という信頼が育まれていきます

信頼が築ければ、多少のイレギュラーが発生してもお客様は柔軟に対応してくれますし、最終的な満足度やリピート・紹介にも繋がります。


ヒアリングの進め方と実践ポイント

1. 視覚的な資料でイメージを共有

言葉だけの説明では、認識のズレが生まれやすいものです。
そこで、施工事例の写真やパース図、カラーパレットなどの視覚資料を活用することで、お客様のイメージを引き出しやすくなります。

「この写真の雰囲気が好き」
「この色味はちょっと違うかも」

といった反応が出てきやすくなり、会話が具体的に進みます。


2. ライフスタイルと価値観を深掘り

「どんな空間にしたいか?」という質問も大事ですが、もっと重要なのは、**“その空間でどんな時間を過ごしたいか”**という点です。

  • 小さなお子さんがいる家庭 → 安全性と収納重視?

  • 在宅勤務中心の方 → 書斎や防音対策が必要?

  • 趣味にこだわる方 → ガレージや趣味部屋の提案も?

外見的なデザインや機能面だけでなく、ライフスタイルや人生観に踏み込むヒアリングこそが、“本当に心地よい空間”をつくる鍵になります。


3. 記録を残す・共有する

ヒアリング時の内容は、必ず記録に残しましょう
メモはもちろん、許可が取れるなら録音や写真撮影も活用すると、後々の確認がスムーズです。

また、社内の設計担当や施工チームとも共有できる仕組みを整えておくことで、イメージのずれを最小限に抑えることができます。


4. ヒアリングは“一度で終わらない”

お客様の考えは、時間とともに変わることもあります。
工事が進む中で、「やっぱりこうしたい」となるのは自然なこと。
だからこそ、ヒアリングは初回だけでなく、設計・施工の各段階でも小まめに行うことが理想的です。


🏁 まとめ:ヒアリングは、内装工事の“土台”

お客様が本当に求めているものは、**「施工」ではなく「理想の暮らしの実現」です。
それを可能にするのが、技術でも、デザインでもなく、まずは
“聞く力”**なのです。

✔ 言葉にできない思いを汲み取る
✔ ライフスタイルまで想像する
✔ 認識のズレをなくすために見える化する
✔ 記録し、共有し、丁寧に反映する

これらを丁寧に積み重ねることが、
**「またお願いしたい」「人に勧めたい」**という信頼につながっていきます。

 

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